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いわき特許事務所は特許・実用新案、意匠、商標を専門とする事務所です。

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コラムCOLUMN

「我が職業人生奮闘記」 岩城 全紀

第39回
第一章~勤務弁理士時代
 【後編】「弁理士となってから」
 平成6年の弁理士試験の合格後、やや受験勉強の疲れが出てしまい、アルバイトは行っていたものの本格的な再就職まで少々時間を要してしまったが、35歳となった平成9年(1997年)4月、東京新橋の特許事務所に、ようやく正職員として入所した。ここでの仕事はオフィス家具や建設関連の明細書や意見書等の作成で、弁理士という肩書を貰ったせいか、所長弁理士のS・T先生には自身の実力以上の待遇で処遇して頂いた。また、明細書などを丁寧に添削指導して頂き、受験勉強などのブランクにより少々カンの鈍った明細書作成スキルを取り戻すことができた。不出来の私を採用し、鍛錬して下さったS・T先生には感謝の言葉しかない。  

 その後、結婚などを経て比較的安定した生活を送っていた平成12年(2000年)の2月頃、経産省の北海道経済産業局から故郷である北海道札幌へ戻らないかというお誘いを、札幌で既に特許事務所を営んでおられた弁理士のS・S先生を通じて頂戴した。
 仕事の内容は、大学等技術移転促進法(いわるゆTLO法)に基づいて設立された北海道ティー・エル・オー株式会社に所属して、北海道の大学で案出される発明の権利化及びその技術移転を行う仕事がメイン業務とのことである。 採用元の財団法人日本テクノマート(後、発明協会に統合)時代の呼称ではあるが、いわゆる特許流通アドバイザー(知財コーディネータ)としての業務で、所属は日本テクノマートで、同法人から北海道ティー・エル・オーへ派遣されるという形での雇用形態である。私としては、東京での生活も一応安定し、家族もいることから大いに迷ったが、前述のS・S先生を初め北海道経済産業局の方から熱心なお誘いを頂戴したこと、又、いずれは北海道に戻って独立したい気持ちも強かったことから、そのお話をお受けした。  財団法人日本テクノマートに平成12年6月1日に移籍し、東京は御徒町で1か月の研修を経て、同年7月に当時、札幌駅北口前のビルにあった前述の北海道ティー・エル・オー株式会社に着任した。
                          第40回に続く

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